ノータカさんとドリキラさん

ノータカさん

 早起きにも慣れてきたこの頃、市場での今日の目的はノータカさん(仮名)に会うこと。

 

 ノータカさんは移動販売県内ダントツNo.1の人です。

優しく、気さくで、飄々としていて、いつも涼しそうな感じです。

でも、やってることはスゴイです。「ノーあるタカは爪隠す」です。

大阪や名古屋まで買い出しに行ったり、一人のお客様のために関東まで、探したり。品揃えの工夫もうなるモノがあります。

 

 思い出すのは、昔お世話になった東大阪のお米屋さん。

あの方も、おとなしそうに見えて、聞き上手の研究熱心。

休日には繁盛業態見学に連れて行ってもらったこともあります。

今でもセミナーや研究会でよくお見かけします。

 

 組織の中では、声が大きく、よくしゃべる人が出世しがちですが、お客様に愛される人はそんなタイプばかりではありません。

むしろ、誠実で真摯な人柄のノータカさんタイプが喜ばれるようです。

ドリキラさん

 ノータカさんの横で、コバンザメのごとく見学していると、よく声をかけてくれるのが、「ドリキラ」さんです。(仮名)

 

 ドリキラさんには「止めとけ。絶対に儲からん」「また来たんか、アカンて言うたってんのに。」と、気さくに声をかけてもらいます。

ドリームキラー(夢つぶし人)」です。

 

 市場のT社長は「これからやる言う人にそんなん言うたりーな」と言ってくれるのですが、ドリキラさんには何か自分なりの体験や信念があるのでしょうね。

 ノータカさんも「俺もだいぶ言われたわ」と涼しい顔で笑っています。

 

 一説によると、最大最多のドリームキラーは、その人の親だそうです。親にとっては、子供には「安定した幸せを失敗せずにつかんで欲しい。」でも、子供にとっては「失敗してもいいから、やりたい夢をやってみたい」。愛情という名の支配が子供を苦しめます。

 

 ドリキラさんへの処方箋は植松努さんに限りますね。