木曜日、午後からのコースです。
僕も、会うのを楽しみにしている所です。
古石さん(仮名)と川近さん(仮名)は大の仲良しです。
見ている僕までも、楽しい気分にさせて頂いています。
ここでは、お二人の邪魔にならないよう、そっと静かにしています。
この地域は、大きな団地ですが、「陸の孤島」みたいな所で、買い物場所が遠いです。
でも、そのような地域では、ご近所どうし車で、助け合ったり、何十年も前から水・金と行商の方が回ってきたりと色々な工夫でお買い物をされています。
だから、新参者の僕が割り込んだときは、なかなか受け入れてもらえず、苦労した地域でした。
でも、古石さんと川近さんのお陰で、ご近所さんも来てくれるようになました。
僕にとっては恩のあるお客様の一人です。
腰と心臓が悪い古石さんの家の前で停まり、川近さんが歩いてお越しになっていました。
川近さんは真っ赤な顔をして「ああ、しんど~」とやってこられました。
来るまで時間がかかるし、来るのがしんどそうなので、何でかなあと伺うと・・・・。
なんと、メッチャ遠いじゃないですか!
こんな遠くまで、来て頂いていたとはビックリ。
同じ団地とは言え、僕の足でも10分。川近さんなら15分はかかっていたのでは!?
以来、送迎付きにしました。
まず川近さんの家にお迎えに行き、川近さんを乗せて古石さんのお宅へ。そしてお買い物終了後、再び川近さんをご自宅に送らせていただくことにしました。
実は、川近さんのすぐ近くにも停車しているんですが・・・。
やっぱり、仲良しさんとお買い物したいですよね。
川近さんが古石さんと会うのを喜んでいるいる姿は、僕の「心の栄養剤」です。
ちょっと過剰サービスですが・・・。
ソーシャルビジネス(社会企業)は「収益性(経済)」と「公共性(道徳)」の相反する二つの課題を同時克服しないといけません。
バックヤードでは徹底的な効率化をはかって、お客様と接するフロントヤードでは、温もりあるお付き合いが出来ればいいなあと思っています。
二宮金次郎の名言が好きです。
道徳なき経済は「悪事」である。
経済なき道徳は「戯れ言」である。