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戦時中に育ったから捨てられないの

 移動スーパ―は今日も走ります。

 今日は、HATAが休み。代わりにボクと&(アンド)が担当です。

 

 お客様の「ビッグママ(仮名)」宅前に停まると、買い物の前に、ビッグママが&を手招きして・・・・、家の中へ・・・・・。

 10分ほどして出てきた&。手にはビニール袋が。

 

 後で、&にわけを聞くと、お洋服をいただいたそうです。

 ビッグママは御年90歳を超える、品のあるお客様。

 娘さんが2人おります。

 

 娘さんへお誕生日のお祝いに、知り合いの洋服屋さんから洋服をプレゼントしたそうですが、「こんなの要らない!」と受け取り拒否されたそうです。

 代わりに「&に受け取って欲しい」とのこと。

 「着てみて!」

 そうして、60歳代の娘さんに、受け取り拒否されたお洋服は&のもとへ。

 

 我が従業員ながら、&は人格者で器が大きい人なので、気持ちよく受け取り、笑顔で「殺し文句にやられた!」と言っていました。

 必殺の殺し文句

 「私ら、モノのない戦時中に苦労したから、捨てられないの!」

 

高齢者の方のお家では、モノがあふれ、「何で捨てずに取っておくの?こんなん」とか、「まだあるのに買って!」とか。よく子供に怒られるぅ~とか聞きます。

 

こういった時代背景や価値観を知っておくことは、高齢者の理解にとても大切なのではと思った一日でした。